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dmkより

ウィスラーのピッコロとは、手軽に行けるバックカントリーとして有名なところ。ハーモニー・チェアからトラバースして、ハイクして20分から30分もすれば雄大なバックカントリー・エリアが広がる。多くのスキーやスノーボーダーたちは、古くからこのエリアを愛し、汗を掻きながらハイクをしていた。

そのピッコロが遂にリフト・チェアを来季に設置すべく開発を開始した。これにより北米でも最も広大な森林限界を超えるボール・エリアが、ウィスラー・スキー場の1つのコースとなる。

一般客からすれば、手軽にパウダー・エリアを堪能できて嬉しいというところだろう。
しかし、ローカルの一部では、「ここまで開発してどうするの?」と冷ややかな意見もあるようだ。というのも、ウィスラーはここ10年の間に、ピーク・チェアを高速クワッドにして、ハーモニーのチェアも誕生させ、さらにはピークからクリークサイドまでコース外だったエリアもコース内に組み込んだのである。まるで、ウィスラー・リゾートという怪獣が、どんどんと自然のエリアをコースにするべく飲み込んでいるようにも見えるのだ。

その開発のとばっちりは、森林の破壊につながり、一部バックカントリーにくわしい人だけが行けた聖域エリアを壊している。

スキー場というビジネスは自然を破壊することでもあり、自然を愛するスノーボーダーには矛盾も潜んでいるが、ここまで開発するのは、どうなんだろうか。
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